笹本先生による物理講座① | 東進ハイスクール 川越校 大学受験の予備校・塾|埼玉県

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2021年 2月 23日 笹本先生による物理講座①

こんにちはー。

東進ハイスクール川越校の笹本です!

 

今日から分野ごとの物理の勉強についてお伝えしていきます。随時更新します(^ ^)

このブログは、以下の人を対象に書いています。

A:物理の受験勉強をまだ全くしていない人

B:ある程度は勉強したがいまいち身についている気がしない人

C:かなり物理が得意な人

 

Aの人は、さらっと読んで、これからどんな勉強をするのか全貌を覗いてみましょう。

(内容は分からなくてもいいですが、全体の流れをつかんでください。)

また、今後学習しながら、学んだことと並行して読むと理解が深まると思います。

Bの人は、おそらく復習が追い付いていないのでしょう。そういう人にこそ、最適な簡単に復習できる読み物として扱ってほしいです。これから書く内容に関して頭に「?」が浮かぶ場合は要注意です。ここには基本的なことしか書かないつもりなので、つっかえてしまうとしたらその分野こそが復習すべきポイントです。

Cの人も頭の整理には使えるかもしれません。

 

記念すべき第1回は力学分野です!

 

力学分野は、物理の基礎中の基礎!!

ここを完璧にしないと、あとあと崩れていきます。そして、物理の成績が一向に伸びません。まずは力学を完璧に磨き上げましょう。

 

早速ですが、全体像を眺めながら、どのようなことをすべきかをお伝えしていきます。

 

①速度・加速度について

 

まず、物理を学ぶときに登場する概念

『速度・加速度』についてですね。

速さは、小学生・中学生のときも算数や数学に出てきましたね。高校生になって登場する速度という物理量は、速さとは異なる物理量です。速さに向きの情報を含めたものになります。(専門的な言葉を使うとそれぞれ”スカラー量”と”ベクトル量”と類別されます。)

 

初学者が一番に困るところは、この向き付きの物理量の扱い方です。実はこの向き付きの物理量は、今後物理を学ぶ際にたくさん顔を出します。

よく受験間近になって符号が逆で出てしまうという高校生の声を聞きます。

その原因は、向き付きの物理量を正しく扱えていないことに原因があります。まずは、速度・加速度でその訓練をたくさんしましょう。

符号が逆になってしまったときに、なぜ間違えてしまったのかその原因を追及することで理解が深まります。

 

②等加速度運動

 

速度・加速度を勉強したら、次はさまざまな運動について学びます。列挙すると

・落下運動

・投げ上げ運動

・投げ下げ運動

・水平投射

・斜方投射

だいたいこの辺りで面食らって物理が嫌いになる人が多いです。確かに、「5つも覚えるのかー」となりそうです。

しかし、これら5つの運動には共通点があります。それは、加速度aが一定であるということです。これらの運動は、加速度が鉛直下向きに(重力加速度)という一定値なのです。このgのことを重力加速度と呼びます。

このように、加速度が一定の運動をまとめて等加速度運動と呼びます。そして、等加速度運動の式はしっかりと覚えて使いこなせるようになりましょう。加速度がで一定の運動をしている物体の速度vと位置xは、以下の関係を満たします。

   

ここで、はt=0での速度及び位置であり、それぞれ初速度・初期位置といいます。

この関係式だけはきちんと頭に入れておくようにしましょう。

 

⭐︎⭐︎すごく大事なまとめ⭐︎⭐︎

この公式の主張は、こういうことです。

『加速度さえ分かってしまえば、その物体の速度の情報、位置の情報が分かってしまう!!』

 

 

このブログを読んでくださっている皆さんにはとりあえず、このことを覚えておいてほしいです。この大事なまとめが④に活きてきます。