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2014年 1月 31日 津々浦々 大学授業めぐり~星薬科大学 薬学部編~
こんにちは。
星薬科大学薬学部3年の帯津です。
今日は、私がどのようなことを学校でしているのかを紹介したいと思います。
そもそも薬学部に行く人は何を目指しているのか。
当然、病院や薬局で薬剤師をやるという人は大勢います。
しかし、薬学部には他の選択肢も多くあります。
製薬会社でのMRや研究者、化粧品会社、公務員、厚生労働省などもあります。
もし薬学部に興味がある人は調べてみるといいかもしれません。
さて。ここから本題に入りたいと思います。
薬学部薬学科は、6年間かけて国家試験に向けての勉強や、研究のための実験などを行います。
国家試験の勉強とは具体的にどのような科目があるのかを2つほど紹介します。
薬理学:これは、簡単に言うと、薬そのものの作用を学ぶ科目です。
例えば、親知らずを抜くとその抜いたところがとても痛みます。
この時に使う薬は「ロキソニン」という薬です。
この薬は痛み止めとして使われるのですが、この薬がどうやって痛みを止めるのか、そのような勉強をしていきます。
この教科の実験はマウスなどに薬を注射して反応を観察するというものが主なものになります。
普段、使っているような薬も多いので楽しい科目の一つです。
薬物動態学:この科目は、薬を飲んだ後に、その薬がどういう運命(経路)をたどるのかを学んだりします。
薬は、飲んだときそのままの形で作用するわけではありません。
体の中で酸化や還元、抱合を受けることにより体に都合の良い形で吸収されていきます。
例えば、薬を飲むときに水ではなくてジュースで飲んだこととかありませんか?
実はこれ、危険なんです。
大丈夫なのも多くありますが、ニソルジピンという血圧の薬をグレープフルーツジュースで飲むと、代謝酵素が阻害されてしまい、ニソルジピンが代謝されなくなってしまいます。
つまり、1錠しか飲んでないのに2錠以上飲んだことになってしまい副作用が起きてしまいます。
そのほかにも、喫煙者が飲んではいけない薬などもあるので調べてみてください。
他にも、生薬、衛生、薬事法、有機化学など様々な科目を学びます。
とにかく覚えることが多いです。大学受験とは比べ物になりません。
しかし、薬に関しての仕事をするなら覚えなければいけません。
患者さんに質問されたら答えられなければいけません。
今後数年で、薬剤師は飽和状態になるといわれています。
他の人よりも多くの知識を持っていないと通用しなくなります。
(国家試験も年々難しくなっています。)
今、大学受験のために勉強していることは絶対に無駄になりません。
薬学部は論文も英語なので、今から一生懸命やってください。
薬学部は、少し忙しいところもありますが、その分やりがいもあります。
薬学部に入りたいと思っている人がいれば、是非自分をもう一度見直してみてください!
いまいち分からない人は、オープンキャンパスなどで直接いろいろ話を聞くといいと思います!!
以上です。
1つアドバイス…『暗記が苦手な人は、時間を決めて継続しよう』!!!
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